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Seize the day!! インドネシアの空の下

活動報告その2-①

その2-①です。



プントンド小学校


このプントンド集落は海藻養殖が盛んな漁村。

タカラールの半島の先端に位置し、地図で言うと「K」の字の1番左下。

行き止まりで先には海しかなく、お隣ジェネポント県が対岸に見えるけど

海を渡るか、大通りまで1時間かけて戻って行くかしかありません。

こういう環境のこの集落はタカラールの人からも「僻地」と言われ、

みんな行くのを嫌がります。

この集落は昔からの慣習が根強く、地域住民の教育への理解が低いので

海藻の収穫期になると子どもたちは学校に行かず家業を手伝い

お金を稼ぐことを覚え、

学校を長欠したり辞めてしまう子どももいます。

タカラール県内には中退者向けの学校もありますが、

小学校レベルはすでに閉鎖されているので、

あとで大人になって卒業証書の重みに気づいたときにはすでに遅い、というケースも。

それをどうにか少しでも改善できないかと活動してきたのが・・・


2-①総合学習

「その科目は担当の先生がうちの学校にはいないから」と、

いないからと言って放っておいていいはずもないのに

1コマ子どもたちを放置する先生たち。。。いつものことだけど。

それならばその時間を私がもらって直接子どもたちに教えようと、

CPのPPLHスタッフと一緒に3-6年生の授業を受け持ちました。

目的は・・・

・家族、友達、種族、民族を超えて周りの人を敬うことの大切さを知ってもらう

中華系インドネシア人や肌の黒い人をバカにしたり、すぐに喧嘩したり、

他の宗教に対して差別的な発言したり。。。私も最初「China~!」って笑われました。

中華系と間違われるのはべつに良いんですが、

そこに含まれるバカにしたようなニュアンスの善悪については

絶対に子どものうちに気づいてもらいたいと思った。


・自分の周辺にある環境を知り学ぶことで、その大切さに気づく

・子どもたちに学校を楽しいと感じてもらうことでモチベーションの向上につなげる。

・先生たちに資金を必要としない授業方法を提案


CPダニーとシラバス作りから始めて

アクティビティやレクリエーションを取り入れながら授業を続けた結果・・・


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子どもたちが毎週この授業を楽しみにしている様子を見た先生たちが

少しずつ授業に参加して手伝ってくれるようになり、

いつの間にか子どもたちは私の授業の準備や片づけを手伝うようになり、

私のへたくそなインドネシア語を笑わなくなり、

私にマカッサル語で話しかけてからかうこともなくなり、

静かに話を聴くようになり、

落ちてるゴミを拾ってゴミ箱に捨てるようになり、

びっくりするほどの変化が見られました。




でも、「ザ・協力隊!」のような

子どもたちと隊員が微笑みあってる・・・みたいな図はなく。現実。

最初は大きな声じゃないと誰も聞いてくれなかったし、

授業中でも喧嘩始めるし騒ぐし、

私も叱るときは本当に叱ったし、

いろいろあっての結果でした。


本気で叱ったときは、さすがに子どもたちもビックリしたみたいで

私が怒って日本に帰ってしまうと思って泣いてしまう子も。

うまい叱り方を知らない私は、

しまった・・・と後悔もしたのですが、

結果、子どもたちは素直に受け入れてくれました。





私は算数も国語も社会もまともに教えられないけど、

「学校に行くのが楽しい」

「がんばったのを褒めてもらえて嬉しい」

こういう感情を子どもに感じてもらうことができたこと、

それでよかったと思います。

そこから先は先生たちに。



# by naoko-Indonesia | 2012-09-29 23:57 | 任地活動

活動報告その1

切羽詰まってる感まる出しですが、2年間の活動を少し紹介します。



PKBM SEHATI(住民学習活動センター)での活動


前任者はこのPKBMのPAKET(学校中退者向けスクール)の生徒に

アクセサリー作りを教え、生徒の自立支援をしていました。

2代目で後任のいない私は、このアクセサリーを今後も継続販売していく先が必要と考え、

販路開拓をすることに。

その結果、タカラールで1軒(私のもう1つの活動先PPLH)と

マカッサルのおみやげ物店で販売契約を結ぶことができました。

過去の記事はコチラ→2代目
              完売御礼!



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パノラマの店長さんとHAWA。これから仲良くやっていってね。





そして、以前からのキーホルダーとブレスレットに続く新商品を考えています。

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私の帰国時点までに商品化にこぎつけたのは

南スラの伝統織物「スットラー」を使ったシュシュとヘアーバンド。

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店長さんがラッピングも含め気に入ってくれたので、

すぐに発注となりました。

きっと今ごろHAWAがせっせと布を買って用意していると思います。

手縫いで作れる商品なので、ミシンを持っていない生徒でも大丈夫。

他の正規職に比べればわずかな収入ですが、

自分で作ったものが売れることで

学校を中退したことに対する引け目を感じずに

自信を持って将来自立していってほしいと思います。





他にも、パンダン椰子から作るカバンやスリッパ、

貝殻から作るブローチなど、

まだHAWAと試作を相談していた段階のものがあって、

本当は最後まで見届けたかったけど、私の力不足でした。


思い返せばキリがなくて、

新商品開発や販路開拓にもっと積極的になれば、

もっと意欲を引き出す努力をすれば、

もっとシビアに生徒に接していれば、

より成果は増やせたんだろうけど、

郡教育局の事務仕事もあるHAWAや、

今までのんびりでやってきた生徒たちのペースを乱してまで

活動成果を求めたくないっていうのもあり、

私にできたことはここまで。

彼女たちの興味関心を引き出すことはできたので、

あとは彼女たち次第かなと思っています。







そんなHAWA、私がジャカルタに来てからほぼ毎日連絡があります。

昨日の電話では嬉しいニュースが。

来月開催される南スラウェシ州全体の教育フェスティバルで

このPKBMが他の郡を抜いてタカラール代表として出場することになったそうです!

このPKBMの活動がきちんと評価されたことは私にとっても嬉しいことです。


今後はHAWAがモチベーションを保って

この活動を続けて言ってくれることを願います。



# by naoko-Indonesia | 2012-09-29 23:50 | 任地活動

教育省報告と悲しき癖

今日、国民教育省でのプレゼンが終わりましたー。

準備に時間もかけたし、ずっと気がかりだったので終わって一安心。

自分の活動報告とあわせて、

タカラール僻地の教育現場の現状や教育局公務員の実態(?)を

だいぶ正直に話してきました。

相手側が予想以上に興味を持ってくれて、

今後どのように中央の教育政策を地方に浸透させていくか、

教育サービスの格差を少なくしていくか、

今後もし教育分野の隊員が来た場合のJICAと教育省の協力体制など、

具体的な話が出てきたのにはビックリ。

県・州よりも断然反応が良かったです。

私のプレゼンはともかく、

これをきっかけにインドネシア政府側とJICAが

インドネシアの教育の質向上に向けて

より強く地方僻地にはたらきかけてくれることを願います。

これで私の睡眠不足の日々も報われるーーー。
























そして私やっぱり気づきました。

この達成感の裏側で。





















私、


やっぱり、







































かなり訛ってるらしいです。

























今回のプレゼン、相手は国民教育省の役職者の方々。

南スラのがさつで強い口調が出ないように、

粗相がないように、

ジャワ人に合わせてゆったり丁寧に・・・と、猫かぶってみたのですが、

ところどころ隠しきれていなかったようで、バレる。

「さすが2年間住んでただけあるね~。すっかりマカッサル人だね。ははは~!」と。

しかも職員の中にたまたまマカッサル人のおばさまがいて、

「その訛り、懐かしいわ~」と・・・

インドネシア人に懐かしがられる私のインドネシア語。。。






さらに、ジャカルタにいるにも関わらず出てしまうマカッサル語。

「ジャワ人にマカッサル語で話しかける日本人」になっています。

使いこなせていない・・・。




でも、こんなんでもインドネシア語検定は受かったんです。C級。






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信憑性に欠けますが。。。






こんなインドネシア語でも、

これから忘れていってしまうのかと思うと、

今後使う予定もないのに不安になります。

話したいのに言葉が出てこない恐怖。。。

日本に帰国してからしばらくは同期との会話はインドネシア語でしょうか・・・。





そしてもう1つの悲しい気づき。







「小銭を蓄えようとする癖」







変な癖じゃないです。




タカラールでは額面の大きい紙幣はほとんど使えないので、

普段からRp.50.000とかRp.100.000紙幣は

マカッサルやジャカルタでくずして細かいお金にして持って帰ります。

その癖が抜けていないんです。

会計金額をよく見もせずに、すぐに大きな金額で支払って

細かいお金が返ってくると嬉しい・・・

ジャカルタに来て数日でお財布の中が賑やかになってきて、

初めて気づきました。

もう必要なかったんだ・・・。

むしろ小額にしすぎると帰国の時に両替できなくなる。。。



# by naoko-Indonesia | 2012-09-28 23:15 | 帰国まで

ジャカルタで追い込み

今日はJICA事務所でナショナルスタッフと

明日の国民教育省向けプレゼンの最終チェックをしてきました。

ここまで長かった・・・やっと解放されるー・涙


協力隊という立場だからこその、

現場の実態を中央政府に直接言えるという特権をフルに活用して、

明日は私が見てきたタカラールを伝えてきます。




荷物は大方片付いて、

あとは46キロを超える分だけ郵便局から送る予定。

たまたま南スラ隊員2人が会議でジャカルタ上京日が同じだったので

一緒に飛行機チェックインしてもらって

60キロでドメスティックをクリアできたのです。

えみさん&てらさん、ありがとうーーー!



いろいろいろいろ書こうと思っているのですが

とりあえず明日のプレゼンを終えたらにします。





そろそろ他国同期は帰国が始まったようです。



# by naoko-Indonesia | 2012-09-27 21:37 | 帰国まで

いよいよ・・・

もう少しでスラウェシを出発です。

ここには書けてないこと、いっぱいあるのですが、

もう本当に本当に、このスラウェシ島での2年間の生活も終わりです。



今はとにかく寝たいです。

メール返せていない皆さま、ごめんなさい。

JKT着いて落ち着いたら返します。



# by naoko-Indonesia | 2012-09-22 03:35 | 帰国まで

JICA青年海外協力隊          尚子のインドネシア日記           スラウェシ島 タカラール県          青少年活動隊員          (平成22年度2次隊)
by naoko-Indonesia
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